2019年6月25日。質疑応答で最初に指名された株主が、偶然「けものフレンズ」に関する質問を投げかけた。「違法性の有無」については回答されなかった。監督降板については「アニメ制作ではままあること」「製作委員会の総意」と回答。(←ヤオヨロズ側から降りたというKFPの出した文書や細谷Ｐの発言と矛盾)　脚本費・脚本印税は「契約書に則って支払った」と回答した。支払った相手が誰なのかは明言されなかった。支払いが行われる時点では田辺茂範氏が脚本にクレジットされている為、それだけでは田辺氏に脚本印税及びヤオヨロズ経由で脚本料の支払いが行われている事になる。
また、５人目の質問が終わった時点で議長(社長)により「質問はあと１問」とされた。「ＶＴＲ含めても一時間足らず」「たった６問」「あまりに強引に打ち切られた」と批判の声も上がっている。また、同日夕方にテレビ東京ＨＤに掲載された「株主総会概要」の一部が実態と食い違っているとの指摘もある。

19年テレビ東京株主総会の文字起こし　原文(21年10月7日でブロマガサービス終了)

＜質問１＞

質問者「２年前に放送されました「けものフレンズ」という番組があって、そこで監督を務めた尾本達紀さんが昨年９月に「脚本料や脚本印税を一円ももらっていない」と発言しています。「けものフレンズ」の脚本担当者は、放送開始時には「田辺茂範」さん名義でしたが、二年前、２０１７年５月２６日に「たつき」名義へ変更されています。脚本担当者と認めたにも関わらず、脚本料や、２０１７年８月の再放送や「あにてれ」の配信などの二次使用に係る脚本印税等について、報酬を支払わないのは、下請法に違反していないでしょうか。

また、本年１月から３ヶ月間放送された続編「けものフレンズ２」の製作は本来、前作から引き続いてこの尾本達紀さんが依頼されていたんですが、この所属されているアニメスタジオの福原慶匡(よしただ)プロデューサーによると、制作途上の２０１７年８月、テレビ東京も所属している製作委員会から、具体的理由の告知なしに突然降板を宣告されたということです。このように一方的な「けものフレンズ２」制作からの解任は、独占禁止法禁止事項の「優越的地位の濫用」とか、あと下請法禁止事項の「不当な給付内容の変更」に該当していないでしょうか。尾本達紀さんに対するテレビ東京の処遇は妥当なものなのか、違法性の有無も含めて見解をご教示願います。

あと、こんな質問をさせていただいた理由を補足させて下さい。今、アニメ番組の制作現場は著しく劣悪な環境にあります。先ほどの尾本達紀さんのように、報酬も与えられず、突然仕事を取り上げられたりする。後任のアニメ製作所も納期を繰り上げられ、連日連夜の激務の末に体調を崩し入院した社員もいたと聞き及んでおります。「アニメのテレ東」と呼ばれる程にアニメ番組を大事に大事に守ってきたはずのテレビ東京が、クリエイターを搾取し、使い捨てている現状は遺憾という他ございません。

尾本達紀さんは「けものフレンズ２」の仕事を打ち切られた後、失意のあまり筆を折ろうかとすら思ったという話なんですけども、その後、外資系企業のamazonと協力して「ケムリクサ」っていうアニメを、「けものフレンズ２」と同時期に配信・放送しました。アニメ番組の人気の尺度の一つにＢＤの売り上げがあると思うんですけども、

社長「株主様、失礼致します」

質問者「はい」

社長「先ほど申し上げましたように、株主様以外に大勢お見えでございますので・・・質問は承りました」

質問者「じゃあ。最後に一つだけ。クリエイターのことを大事にしてあげて下さい。以上です」

社長「もちろん大事にしているつもりでございますが。今の質問、２つありました。先ほど私、お一人１回１問ということを申し上げましたので、えー、今の質問、前半を中心に、けものフレンズについての私どもの見解ということで、一つの質問としてお受けいたします。それでは、この質問に関しましては、田村専務からご回答申し上げます」

田村「担当の田村です。議長の氏名によりお答え申し上げます。まず、最初の脚本印税についてなんですが、弊社が所有している事業に関するそういったものは全て契約書に則ってお支払いをしております。それから、監督の交代につきましてはですね、まぁ製作委員会の総意で、アニメの制作においてはままあるものと聞いておりますが、製作委員会の総意ということで承っております。以上です」

＜質問２〜５省略＞

社長「それでは、だいぶ時間も経過して質疑も尽くされてきたように感じますので、ご質問はあと１問とさせていただきたいと思います。ご賛成いただける株主様は、挙手をお願い致します」

誰かＡ「動議！ 延長動議！　延長動議！」

社長「ただいま延長動議という声が私届きましたけれども、その前にあと一問ということで過半数の賛成をいただきました。えー、賛成多数・・・」

誰かＢ「過半数ありましたか？」

社長「えー」

誰かＢ「過半数ありましたか！？」

社長「はい？」

誰かＢ「過半数ありましたか！！？」

社長「聞こえませんが？」

誰かＢ「過半数ありましたでしょうか！！？」

社長「はい。ありました。それでは賛成多数と認めまして、ご質問はあと１問とさせていただきます」

https://ssl4.eir-parts.net/doc/9413/ir_material2/1...

・質疑と「概要」のズレ〔クリックすると画像が拡大します〕







後に株主により株主総会議事録では質疑6問が全て記載されていることが後に確認され、独占禁止法、下請法の文言も確認された。
但し、議事録を閲覧するためには対象企業の株を保有した上で煩雑な手続きを行う必要があり、一般人が目を通すのは困難である。
一般人は概要の内容を信用する事になる。
https://michsuzuki.hatenablog.com/entry/2019/09/26...


【テレビ東京株主総会での質疑応答についての情報とお問い合わせ先】
https://michsuzuki.hatenablog.com/entry/2019/06/25...
http://kemochan.com/archives/85599
http://kemochan.com/archives/85639

【総務省】概要の恣意的な記述と株主総会の強制的な打ち切りについて
http://www.soumu.go.jp/menu_kyotsuu/policy/SSL_des...

【公正取引委員会】脚本印税未払いとアニメ制作途中の強制的な降板による下請法違反と独占禁止法違反
https://www.jftc.go.jp/cgi-bin/formmail/formmail.c...

【経済産業省】クールジャパン政策の一つであるアニメ産業への違法な搾取について
https://mm-enquete-cnt.meti.go.jp/form/pub/honsyo0...

・公正取引委員会
　　たつき監督が脚本費・脚本印税を受け取っていない件、および一方的に降板させられた件。独占禁止法禁止事項の「優越的地位の濫用」「買い叩き行為」および下請法禁止事項の「不当な給付内容の変更」の疑い。
・消費者庁
　　一部の媒体において、動画情報と動画内クレジットで脚本名義が異なっている件。優良誤認の疑い。
・国税庁
　　たつき監督以外が脚本費・脚本印税を受け取った場合、その人物が適切に税金を納めていなければ脱税の疑い。
・総務省
　　全てのＴＶ局に対する監督省庁。諸々の疑い。

・参加者すずき氏によるまとめ
https://michsuzuki.hatenablog.com/?page=1561446804


・参加者による会場見取り図


・関連動画
https://www.youtube.com/watch?v=QDUln_S4jUg&featur...

・テレビ東京株主総会の開催中、榊氏アンチスレの書き込みが停止した。(※関係不明)